スイングは2つで足りる。打ち分けは、構えの仕事だ。
INTROどんな本か
乗らない。寄らない。行ったり来たりして、最後に3パット。
ゴルフで大叩きするときの流れって、だいたいこれですよね。この本は、そのグリーン周りだけを正面から扱った、アプローチの専門書です。
著者は新井真一さん。1963年東京生まれの日本プロゴルフ協会会員で、FLAGS GOLF SCHOOLの最高執行責任者。国内ツアーのハーフ最少スコア28という記録を持っている人です。新星出版社のSHINSEI Health and Sportsシリーズの一冊。
芯は一行で言える。スイングは2つだけ、球筋は構えで変える。ヘッドを上から入れて球を上げる「ハーフショット」と、パターに近い動きで転がす「チップショット」。この2つに、ハンドファースト、オープンフェース、オープンスタンス、クローズスタンスの4つの構えを掛け合わせます。
つまり、打ち分けのためにスイングを何通りも覚えなくていい。上げるのはクラブのロフトの仕事で、人がやるのは番手の持ち替えとフェースの微調整だけ、と言い切る。この割り切り、俺はほんまに好きです。
もうひとつ効いているのが、技術より先にコースマネジメントから入る順番。大叩きをカップインから逆算して、「とりあえず乗せる」を疑うところから始まる。俺が2021年の連載「ゼロイチ」の回で書いた、手段が目的になってないか、という話とほぼ同じ構造です。目的はカップに入れること。グリーンに乗せることじゃない。
全体はPART1〜5の5部構成で、コースマネジメント、2つの基本、4つの構え、13のドリル、状況別の選び方と進みます。ハーフとチップに4つの構えを掛けた8通りには、使う場面、構え方、振り方、やってはいけない例まで並んでいて、迷ったときに引く辞書としても使える。
飛距離より、崩れないことでスコアを作りたいアマチュアに効く本だと思う。あとがきでは、飛ばない女性やシニアでもアプローチ中心でシングルを狙える、とまで書いています。
で、最後に置かれるのが、ゴルフはメンタルの競技だ、という一言。技術書がそこに着地する。そこまで含めて、誠実な本です。
CHAPTERS章ごとの中身
PART1大叩きの原因3つを逆算で消す
本書は、打ち方の前にコースマネジメントから始まります。発想はカップインからの逆算。大叩きの原因は3つだ、と最初に分けてしまう。OBや池などのペナルティ、グリーン周りの行ったり来たり、そして3パット。
1つ目は攻め方で、2つ目は難しい位置からの寄せを減らすことと寄せの技術で、3つ目は打ちやすい場所に乗せることで減らせる。原因が3つに割れた時点で、もう半分くらい解けている感じがします。
シングル(81以下)の計算も面白い。全ボギー(90)から9ホールをパーにすればいい。狙うのはパー5の4つとパー3の4つ、それに10あるミドルのうち1つ。ホワイトティのパー4(380〜400ヤード)なら、2打で280〜300ヤード運べば十分で、ドライバーすら要らない。7番アイアン2発でも、UTや5W・7Wでもいい、と。
寄せに自信がつくと、「グリーンを狙わない」という選択肢が生まれる。2段グリーンの奥ピン、深いガードバンカーの反対側、手前から下りのラインになる位置、手前の深いバンカー。こういう場面は、横や奥から寄せるほうが楽なことがある。速いグリーンは1番手下げて手前に外し、パットを残すなら上りを残す。
いちばん刺さるのはここ。「とりあえず乗せる」より、3パットの危険を消すことを優先する。ベストショットが出る前提でスコアを崩すのは本末転倒で、ズレたら困る場面ではセーフティファースト。ゴルフに限らず、計画を立てる人全員に刺さる話やと思う。
アプローチを軸にする理由も明快。ショットやパットは体調や風で乱れるけど、アプローチは一度身につくとブレが少なく、1〜2mずれてもスコアへの影響が小さいから、ここを土台にできる。
PART1・2ハーフは上から、チップは横から
技術の土台は2つです。基本1はハーフショット。球を上げたいとき、30ヤードを超える距離で使う。通常のショットと同じ動きで、ヘッドが上から入るので当たりが強く、球が上がりやすい。
振り幅は2つだけ。腰〜腰は、手元が腰の高さまでで、手首がコックし始める手前。ひざ〜ひざは、ヘッドがひざの高さまでで、手元が右腰前から左腰前まで動く程度。2つしかないから、迷いようがない。
基本2はチップショット。おおむね30ヤード以内で、パターのストロークに近い。後ろに引いて前へ押し出し、横から当たるのでキャリーとランを調整しやすい。ボールを近くに置いて真上から見るぶん、前傾はやや深くなります。
構えの細部にも、ちゃんと理屈がついている。スタンスを狭くするのは、小さな振り幅でも股関節が回って重心が動くようにするためで、広いままだと手打ちになる。方向は胸の向きで決まるから、足を目標に合わせても胸が開けば左へ出る。フェースのスクエアは、胸の前でクラブを立てて軽く上下に振り、重さを最も感じない角度で探す。
最多のミスは、上げたい気持ちで体が開くこと。防ごうとボールを右に置くと、今度はザックリやトップになる。だから本書は、上げるのはクラブ(ロフト)の仕事で、人がやるのは番手の持ち替えとフェース向きの微調整だけ、と線を引く。利き手の器用さに頼るほど、ズレを手で直そうとしてすくい上げる、という指摘もかなり鋭い。
PART1には、インパクトゾーンの話もあります。ヘッドの重さで振ると、クラブは体の正面左右約45度の範囲でほぼまっすぐ動く。点で当てにいかず、このゾーンにクラブを通す。俺は、この「当てる」を「通す」に言い換えたところが、本書でいちばん効いている一語だと思う。
PART2距離は振り幅と番手で決める
寄せは100ヤードを制御するショット。距離は当たりの強さでなく振り幅で変え、ヘッドの重みを生かす。今は5番や7番アイアンでなく基本ウェッジを使い、中間の距離は持ち替えで対応する、というのが本書の立場です。
8I・9I・48°・54°・58°を振り幅2種で打ったときの、総距離とキャリー・ランの比率の表がある。番手が立つほどランが増え、ロフトが大きいほどキャリー主体になる。48°はほぼ半々で、ひざ〜ひざは腰〜腰の6割ほどの距離。ただし個人差があるので、自分の数値を測っておけ、と念を押す。数字は自分で取れ。ここを省かないのが、プロの本やなと思う。
チップの番手は、「ボール→エッジ」と「エッジ→ピン」の2つの距離で決める。8Iはランが大半、58°はキャリーが大半。速いグリーンはランが伸び、遅いと縮む。傾斜も加味する。チップは距離を稼ぐショットじゃなく、パットの延長だ、という位置づけです。
だから、パットの癖がそのまま出る。ヘッドアップ、突っ込み、手首を折る。直すなら先にパットから。パターヘッド幅のレールを30cmほど置いて、その中を通す練習が紹介されています。
いちばんの注意は、打ち出しで右肩が下がること。手先で操作すると体が開く。クロスハンドで握ると手で上げにいけず、体の左も開きにくいので矯正に効く。ラウンド中に右へ出始めたら、持ち替えて戻す手もある、という実戦的なひと言つきです。
PART3スイングは一定、構えで球筋を変える
ここからが本書の中心、PART3の4スタンスです。球ごとにスイング軌道を変えようとすると乱れてミスになる。スイングは一定に保ち、アドレスを変えて、フェースの向きと入射を変える。4つはハンドファースト、オープンフェース、オープンスタンス、クローズスタンス。どれも胸は目標にスクエアのまま。
背景の説明も面白い。今は硬く飛ぶボールが主流で、昔のように潰して強烈なスピンをかけにくい。だから「高く上げて重みで止める」が主流になった。「ボールは右」「フェースをかぶせろ」は誤解されやすく、「開けば上がる」も勘違いで、下をこするだけでは上がらない。昔の常識を、道具の変化から順に組み直していく感じです。
ハンドファーストは、通常のアドレスから体重を左へ乗せ、手元が自然に前へ出る形。最下点の手前でダウンブローに当たり、立ったフェースで低く出てスピンが利く。手元を押し出す、ボールを右に寄せる、強く握るはNG。チップ版は低くラインを出したいときで、2バウンド目あたりから伸びて転がる。ベアグラウンドや、ラフで浮いた球にも使う。
オープンフェースは、外に「開く」のでなく「寝かせる」。通常よりボール1個分ほど近く立ち、右足重心。トウ側から入るのでシャンクしにくい。逆に、開いて手を前・ボールを右にするとすくい打ちになり、ハンドファーストのまま開くとバンスが当たってダフリやシャンクになる。チップ版は高くは上がらず、距離もランも短い。小さな障害越え、前ピン、下りで出番が来ます。
「開く」と「寝かせる」の違いを、ここまで言葉で詰めてくれる本はなかなかない。正直、この言い換えひとつで元が取れる人もいると思います。
PART3足だけ引く2つの構えと組み合わせ
オープンスタンスは、開くのは足だけ。グリップもボール位置も変えず、左足を真後ろに引く。スクエアに下りて、インパクト後は自然にスタンス方向へ抜ける。捕まりがよく方向性が高く、低く出てスピンがかかる。最も多いミスは、胸まで開いてカット軌道になり、ヒールから入ってダフリやシャンクになることです。
クローズスタンスは逆で、上体はそのまま右足を後ろへ引く。内側から下りてスクエアに当たり、左へ大きく振り抜けない分フェースが返って包み込む。順回転の強い低い球で、ランが出る。チップ版はキャリーがほぼ出ないので、きつい上りや奥のピン、スライスラインの影響を消したいときに効く。
応用は掛け算です。低く出して止めるなら、スピン量はオープンスタンス+ハンドファースト、ハンドファースト、オープンスタンスの順。低く出して転がすなら、クローズスタンス+ハンドファーストがクローズスタンス単独より長く転がる。ふわっと上げて止めるなら、オープンスタンス+オープンフェースのほうがオープンフェース単独より飛ばない。
使い分けの例も具体的。木の枝の下を低く通して止めるならオープンスタンス+ハンドファースト。砲台グリーンの手前ピンやバンカー越しなら、オープンスタンス+オープンフェース。俺が好きなのは、この発想です。部品を増やすんじゃなく、少ない部品の組み合わせで幅を出す。
PART3の締めのコラムは、1m以内のパット。ハンデ15程度だと、1mから2mで成功率がほぼ半減する。2パットで収めるには初パットを1m以内に、そのためアプローチは5m以内を狙う。派手さゼロの結論やけど、だからこそ信用できる。
PART413のドリルで8つの悪癖を直す
PART4はドリル集。前置きがいい。特別なスイングは要らない。ハーフは基本スイング、チップはストロークができれば、あとは重心とスタンスを変えた感覚に慣れるだけ。力んで当てにいく人は小さい振り幅が苦手なので、体幹で振る。
典型的な悪癖として、手だけ、ヘッドアップ、手首、スウェー、すくい打ち、体の開き、手打ち、突っ込みの8つが図で並びます。先に症状を見立てて、合うドリルを選ぶ。順番がはっきりしている。
ドリルは13本。ゴム打ちは、地面の目印を往復ともヘッドの背で叩く素振りで、クラブの重さで振る感覚をつかむ。股関節スイング体操は、構えた姿勢で腕を垂らして体幹で左右にひねる。体幹スイング体操は、腕を広げて、ひねる、足を寄せる、踏み出す、を一定テンポで往復する。足踏みスイングは、右足が着地するリズムで始動する手打ち対策。手首のコック矯正は、両手を離して握って手首を封じます。
ダウンブローは、15〜20cm後ろにもう1球置き、後ろの球に触れずに前の球を打つ。サイドブローは、後方の小物を押しながら引いて、横から払う軌道を確かめる。ハンドファーストとオープンフェースのドリルは、2本のクラブを逆さに持って体の左側か右側に沿わせ、構えの形に戻って当てる練習です。
チップ系は、レールストローク、1ハンドストローク、クロスハンド、チッピング。1ハンドは片手ずつ打って利き手頼みを点検し、空いた手を腰に当てると肩の上下や開きを抑えられる。チッピングは、グリーンエッジから打って、止まった所に次の球を落とす。クラブを替えながら、振り幅とキャリー、キャリーとランの比をつかんでいく。
症状からドリルを引く作りなので、13本を頭から全部こなさなくていい。そこも親切です。笑
PART5傾斜ではボール位置を動かさない
PART5は、ラウンド当日の状況別。実戦のライは平らでないことが多い。そこで、2つの基本に4つの構えを組み合わせれば、どのライにも対応できる、という本書全体の設計図がここで回収されます。
貫かれる原則はひとつ。傾斜でもボール位置を動かさず、どちらの足を引くかと荷重で対応する。ボール位置をいじるのが、ミスの典型原因だ、と。
左足上がりは、足は斜面なり、上体は鉛直。立った瞬間の平衡感覚を疑い、クラブを胸の前で揺らして垂直を確かめる。ヘッドが刺さるのを恐れて球を左へ置くと、かえってダフる。左足だけ引いてオープンスタンスにし、斜面に沿ってバンスを滑らせる。
左足下がりは、ダフりが怖くて球を右へ置くのが、ダフりやシャンクの元。ボールはそのままで右足を引き、クローズスタンス。ツマ先上がりは球が近く引っかけやすいので、ロフトを少し立てるオープンスタンスが基本です。
最難関はツマ先下がり。高い側から寄って、体を垂直に折りたたんで構える。ここでハンドファーストは禁物で、ヒール側から入ってシャンクする。普通に振ればトウ側で自然に捕まる。ミスを恐れたハンドファーストは見た目の安心だけで危険、フェースを正しく寝かせるほうが刃が球の下に入りやすい、という指摘は直感と逆を行く。
安心に見える策が、いちばん危ない。不安なときほど人は見た目の安全を選ぶけど、それが本当にリスクを下げているかは別の話です。
PART5ラフ・池越え・2段グリーンの攻め方
ラフは、横から見て球が半分以上見えれば普通のハーフ。深ければ脱出優先でハンドファースト、ヘッドを上から落とす。浮いた球はフェースを寝かせて下を通し、飛びすぎを防ぐ。深いラフには、そもそもそこへ打たないマネジメントも、と添えてあるのがこの本らしい。
池・バンカー越えは、越えたい一心が力みと突っ込みとすくい打ちを生む。だから選択肢を2つに絞る。右足荷重のオープンフェースでふわりか、ハンドファーストで上からか。近いときはキャリーが要るのでチップでなくハーフで、開いたまま真っすぐ振り切る。
2段グリーンは、ピンが上段でも無理に狙わない。外したときの長いパットやバンカーの危険も勘定して、横や奥から攻める手も考える。近いなら最低目標は2パット圏内。スライスラインではハンドファーストは転がらないのでクローズスタンス、フックラインでは逆にハンドファースト。
そして素振り。ラウンド中に唯一できる練習で、選んだ打ち方と同じ構えで、ヘッドを鋭角に落とすか、横から払うか、バンスを滑らせるかまで予行する。嫌な予感がしたら、別の打ち方に切り替える。
ラフも傾斜も池の手前も、言ってしまえば計画からズレた場所です。そこで何を選ぶか。俺は2026年に書いた「僕のLIMITS②」で、違いを生むのは失敗のあとに何を選んだかだ、と書いたけど、PART5はまさにその選び方の教科書になっている。
あとがきの主張は、ゴルフはメンタルの競技だ、ということ。アプローチは日々の調子の波が小さく、練習した技術に裏切られにくいので、スコアメイクの基準になる。選択肢が多いこと自体が気持ちを楽にする。まず「転がす」「上げる」の得意なほうを軸にして、反対側を覚えていけ、と結びます。
LESSONS明日から使える教訓
- スイングは固定。変えるのは構えだけ球ごとにスイングを変えると乱れる。動きは「上げる」「転がす」の2つに固定して、重心と足の引き方とフェースだけで打ち分ける。ものづくり的にいうと、工程はひとつに決めて、初期設定だけ変えて作り分けろってことです。
- ベストショットを前提に計画するな大叩きはカップインから逆算すると、ペナルティ、行ったり来たり、3パットの3つに分かれる。ズレたら困る場面ではセーフティファーストで、グリーンを狙わない選択も持っておく。俺的には、これは仕事の段取りにもそのまま使える考え方です。
- 「安全に見える策」を疑えツマ先下がりのハンドファーストのように、不安から選んだ策がかえって危ないことがある。素振りで予行して、嫌な予感がしたら別の手に切り替える。見た目の安心と本当の安全は別物、というのはどんな判断にも効きます。
CONCLUSION俺の結論
結論。まず、自分のウェッジのキャリーとランを測って、表にする。振り幅は腰〜腰と、ひざ〜ひざの2つだけでいい。
次に、得意なほうをひとつ決める。上げるか、転がすか。そこに構えをひとつずつ足していく。スイングを増やすんじゃない。構えを増やす。
そしてコースでは、ベストショットが出る前提を捨てる。グリーンに乗せることが目的になっていたら、一回立ち止まる。目的はカップに入れること。この本は、その当たり前を、構えと数字で取り戻させてくれる一冊です。
NEWS関連ニュース
この本のテーマについて、最近話題になったニュースです。
ゴルフ人口は680万人に減少! 新規ゴルファー獲得へのイベントに注目
日本ゴルフ場経営者協会の集計をもとにした記事で、2025年3月度の全国のゴルフ場利用者数は680万人でした。前年の同じ月より5,000人少なく、コロナ禍前の2019年3月度と比べると7万6,000人少ない数字です。ピークだった2023年3月度の718万5,000人から、2年連続で減っています。
この本とのつながり:ゴルフの利用者が伸び悩むなか、新しいゴルファーが続けやすいことは大事なテーマです。本書は、飛距離に頼らずアプローチでスコアを作れると説いていて、飛ばない人やシニアがゴルフを長く楽しむ考え方と重なります。
FOR YOUこんな人におすすめ
- グリーン周りの行ったり来たりで、スコアを崩しがちな人
- 打ち方を増やすより、少ない型を磨いて再現性を上げたい人
- 飛距離に自信がなくても、寄せでスコアを作りたい人
合わないかもしれない人:ドライバーやアイアンの飛距離を伸ばしたい人。この本の主役は、100ヤード以内の寄せです。
FAQよくある質問
『ゴルフ アプローチ職人』はどんな本ですか?
新井真一さんによる、アプローチの打ち分けの本です。スイングは「上げる」と「転がす」の2つに絞り、4つの構えで球筋を変えます。新星出版社から出ています。
アプローチの4つの構えとは何ですか?
ハンドファースト、オープンフェース、オープンスタンス、クローズスタンスの4つです。どの構えでも、胸は目標に正対させるのが原則です。
ハーフショットとチップショットの使い分けは?
30ヤードを超える距離や球を上げたいときはハーフショット(上げる)、おおむね30ヤード以内はチップショット(転がす)です。ハーフショットの振り幅は、腰〜腰とひざ〜ひざの2つだけです。
アプローチの距離はどう調整しますか?
当たりの強さではなく、振り幅と番手で変えます。番手ごとのキャリーとランの比を自分で測り、表にしておくことが勧められています。
アプローチでいちばん多いミスは何ですか?
球を上げたい気持ちで体が開いてしまうことです。上げるのはクラブのロフトの仕事とされ、胸を目標に正対させたまま振ることが対策になります。
ツマ先下がりのライはどう打てばいいですか?
本書では最難関とされ、高い側から寄って、体を垂直に折りたたむように構えます。ハンドファーストは禁物です。ボール位置は動かさず、足の引き方と荷重で対応します。
大叩きを防ぐコースマネジメントとは?
大叩きの原因を、ペナルティ、グリーン周りの行ったり来たり、3パットの3つに分けて減らす考え方です。寄せに自信がつくとグリーンを狙わない選択ができ、ズレたら困る場面ではセーフティファーストで考えます。
13のドリルはどう選べばいいですか?
症状から選びます。手打ち、突っ込み、体の開きなど、自分のミスを見立ててから合うドリルを選ぶ考え方です。クロスハンドは体の開きやヘッドアップの矯正に使い、ラウンド中に突っ込み始めたときにも使えます。
飛距離が出ない人でもスコアは作れますか?
本書のあとがきは、飛ばない女性やシニアでも、アプローチ中心でシングルを狙えるとしています。アプローチは日々の調子の波が小さく、練習した技術に裏切られにくいからです。
この本の対象外の人は?
ドライバーやアイアンの飛距離アップを求める人には向きません。本書の中心は、100ヤード以内の寄せです。
MONOGENIC伊丹谷のブログから
- 連載:Think out the box vol.4 “ゼロイチ”空を飛んで何がしたいかから逆算する話。「とりあえず乗せる」を疑うPART1と同じ考え方
- 僕のLIMITS②「失敗が、意味に変わる構造」違いを生むのは、失敗のあとに何を選ぶか。ズレた場所からの選び方を説くPART5とつながる
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